〈グラフィックデザイン基礎〉用具・画材

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必要な用具

クロッキー帳

必須

クロッキー帳はアイデアスケッチと課題作品の下描きに使用します。日常使用しているもので結構です。サイズや紙質も自由ですが、あまり高価でなくふんだんに使用できるもの、縦横20センチ以上のサイズがあると理想的です。

シャープペンシル(0.3mm)

必須

シャープペンシルは課題作品の下絵を作図する際に使用します。一般的な筆記用のシャープペンシルは0.5mmですが、製図用の0.3mmの方が作業精度が向上します。芯はHや2Hなどの固めが、作図の下書きに適しています。

鉛筆

必須

アイデアスケッチで使用します。鉛筆はシャープペンシルよりも軽く、自由な筆運びができるため、アイデア出しの段階では鉛筆を使用するとよいです。鉛筆は自分の筆圧にあわせて、柔らかめの芯を選んでもよいです。

消しゴム

必須

消しゴムは筆記で使用するプラスチック消しゴムでよいです。このほか、ペンやアクリルガッシュのわずかなはみ出しを処理する砂消しゴムもあると便利です。ただし、修正ペンや修正テープは使用しないでください。

直定規(40〜60cm)

必須

直定規は直線を引いたり寸法出しをするのに使用します。課題で使用するイラストボードがB4サイズ(長辺が36.4センチ)なので、40センチ以上の長さがあると、水平線を引く場合に効率がよいです。ステンレス定規でもよいですが、アクリル定規の方が、定規に隠れた下の作図が見やすいメリットがあります。また、アクリルガッシュの平面構成で溝引きの経験がある学生は、これとは別に、30cm程度の溝引き定規もあるとよいです。

製図ペン(0.3mm/0.5mm/1.0mm)

必須

製図ペンは課題作品で枠を描いたり、細い線を引くのに使用します。色は黒で、油性ではなく、にじみにくい水性がよいです。同じメーカーで0.3ミリ、0.5ミリ、1.0ミリ程度が揃っていると作業しやすいです。ペン先がつぶれて太さが不安定な場合、かすれる場合、インクがにじむ場合はあらかじめ買い換えておくとよいです。

三角定規

あれば理想的

三角定規は直角を出すのに便利です。製図用品のアクリル製のものが使用しやすいですが、新たに購入する必要はありません。

筆洗

必須

筆洗は水をためて筆を洗ったり、筆の水分量を調整するのに使用します。筆洗を使用しないと、筆に付着した絵の具を硬化させて筆を傷めたり、作業の都度水道まで足を運ぶことになり、作業効率が低下します。

雑巾

あれば理想的

雑巾は筆洗のそばに置いて、洗った筆を拭いたり筆の水分量を調整するのに使用します。新品は吸水性に乏しいので一度は洗濯した、吸水性のよいものを使用してください。すでに使い古しの雑巾があればそれでもよいです。

スポイトボトル

あれば理想的

スポイトボトルはアクリルガッシュを溶き皿で溶くときや、乾燥しはじめた絵の具の水分量を調整するのに役立ちます。なくてもよいですが作業効率が大幅に変わります。100円ショップなどで入手できる普通のスポイトでも代用できます。

溶き皿

必須

溶き皿はアクリルガッシュを溶くのに使用します。磁器製とプラスチック製があり、磁器製は汚れが落ちやすいが割れやすい、プラスチック製は汚れが落ちにくいが扱いやすい特徴があります。色を扱う課題では、調色した絵の具にラップをかけて保存する場合があります。パレットよりも溶き皿の方が便利です。

マスキングテープ

あれば理想的

マスキングテープはトレーシングペーパーを留めるほか、線の両端をシャープに仕上げたり、アクリルガッシュの塗りを直線に仕上げたりするのに使用します。作業効率が変わりますので、準備できるとよいです。画材店の製図用具売り場やホームセンターで入手できます。

平筆

必須

平筆はアクリルガッシュで広い面を塗るのに使用します。幅の違いで2、3種類あれば理想的です。画材店で購入できますが、高価なので面相筆と5本程度のセットになったものが導入しやすいです。

面相筆

必須

面相筆はアクリルガッシュで輪郭線を描くのに使用します。アクリルガッシュの平面構成で溝引きの経験がある学生は、30cm程度の溝引き定規もあると作業効率が高まります。

アクリルガッシュ12色セット

必須

課題作品では黒のアクリルガッシュをおもに、終盤の課題では色を使用します。12色セットに含まれる色で混色すれば、およそどのような色でも調色できます。必要な色のみチューブで購入することもできます。

大学から支給するもの

B4イラストボード

大学から支給

1mm厚のB4ボード両面にケント紙をマウントしたイラストボードを6枚支給します。イラストボードは両面とも使用できます。提出課題はこのイラストボードに制作して提出します。6つの課題が出されますので、1課題1枚使用して制作してください。描き損じた場合は裏面を使用できますので、汚れないように注意して扱ってください。また、作品の提出時には外装の袋を作品カバーとして使用しますので、袋を破らないように注意して開けてください。イラストボードが足りない場合や、裏面を使いたくない場合は、画材店で購入できます。

トレーシングペーパー

大学から支給

トレーシングペーパーは必要分を支給しますが枚数が少ないので、自分でも手持ちがある人は持参するとよいです。描いた図の上に重ねて図を写し取ったり、反転して左右対称の図を描く際に使用します。

ケント紙

大学から支給

練習用のケント紙を必要分配布します。課題作品には使用しませんが、イラストボードと同じ質感の用紙で、絵の具やペンを扱う練習に使用できます。練習用の簡単な問題も用意しています。アクリルガッシュによる着彩や製図ペンによる作図の経験がない学生は、必ず練習をしてから課題に取り組んでください。

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