直線の引き方
製図ペンで直線を引くときは直定規を使用します。筆圧を強くするとペン先がつぶれます。
線の両端は太く丸くなりやすいため、描き始めと終わりにマスキングテープを貼っておくと始点から終点まで一定の太さの線を引くことができます。
製図ペンで線を引くときの注意
直定規がドローイングペンに接する断面がケント紙に密着していると、定規の下にインクが入り込みます。直定規を表裏逆にして、線を引く位置を確かめながら、ペン先と定規とケント紙に隙間を空けた状態で描きましょう。
絵具の溶き方
絵具を溶くときは水の量に注意しましょう。溶き具合はゆっくり筆から垂れる程度(とろっと中濃ソースぐらい)が適切です。少しずつ水の量を調節するには、スポイトボトルが便利です。
また、複数の色を混ぜるときは、完全に均一になるよう平筆などを使い、よく溶きましょう。
絵具の保管方法
絵具を保管するときは乾燥しないように気をつけましょう。溶き皿にサランラップをかけておくと1日程度は問題なく保管できます。
アクリルガッシュの場合は乾燥すると耐水性になるため、できるだけ使いきり、乾燥しないうちに洗い流しましょう。
直線の引き方(溝引き)
絵具で直線を描くときの方法の1つとして、ガラス棒を使った溝引きがあります。ガラス棒を中指と薬指で固定し、面相筆を人指し指と中指で持ちます。
直定規の溝にガラス棒を置き面相筆と平行に移動させます。
直線の引き方(烏口)
絵具で直線を描くもう1つの方法として、烏口を使います。くちばしの間に絵具を入れ、ケント紙とくちばしが接したときに絵具が落ちていきます。
烏口を使うときの絵具の溶き具合は水加減が難しく、うまくケント紙に絵具が落ちないときはやや水を多くゆるめに溶きます。
曲線の引き方(烏口コンパス)
鉛筆の部分が烏口になっているコンパスを使うと、正確な円を描くことができます。基本的な使い方は直線を烏口で描くときと同じです。
曲線の引き方(フリーハンド)
絵具で曲線を引くときはフリーハンドで描くことになります。手首の回転運動を利用し、スムースな曲線が引けるよう練習を重ねて慣れましょう。
また、面相筆を寝かせ持つと太さが一定の曲線を描くことが困難です。
輪郭線に沿って面相筆を使う
色面を塗るためには、最初に面相筆で輪郭線に沿って塗っていきます。直線の場合は溝引きや烏口で正確な直線を引きましょう。
角を面相筆で塗る
輪郭線に沿って塗った後、平筆が入り込めない細かい部分や鋭角の部分は、先に面相筆で塗っておきます。
平筆で面を塗る
色面をむらなく塗るためには、平筆を使います。適度な溶き具合で手早く塗りましょう。
むらが出た場合は乾燥してから、最初に塗った方向に対し垂直にして平塗りしましょう。